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「野性の7人」が帰ってきた

コンビニの雑誌コーナーでふと見かけた「ヤングキング」。
表紙にはでっかいバイクにまたがった尻丸出しのねーちゃん。
その絵柄が東本昌平である事に気づく。

ホリデーオートBGだっけか、それともMr.Bikeだっけか。
毎号の様にこんな感じの表紙を描いてたっけ。

ヤングキングは別段読みたいマンガもない雑誌なので、表紙を一瞥して立ち去ろうとした。

が、そのねーちゃんの被っているヘルメットのマークに目が留まった。

それは・・・「ワイルド7」のマーク・・・!

それも初代の、オリジナルの方のマークだ(新や続・新の方じゃない)。

そして表紙をよく見たら・・・

ヤングキング 2009年19号(2009年09月14日 発売)

「ワイルド7トリビュート」

つまり、原典の「ワイルド7」を若い作家の感性で、リメイクや外伝を作っていくという企画なのだ。

で、その第1弾が、おそらく今、バイクマンガを描かせたら1,2に入るであろう東本昌平というのは、人選的はいい選択だと思う。

立ち読みで読んでみる。

第1話の「野性の7人」、ワイルド7登場のストーリーをほぼそのまま現代風に置き換えた感じの内容になっている。

バイクの描き方も東本作品らしい、きっちりとした、それこそボルトの1本1本まで書き込まれているような感じの、ディテールの細かさを感じる。

特に最初のワイルド7メンバーのバイクは、荒唐無稽な漫画的アイディアの詰まったバイクなので、ここは注意して描かないとなんだかわからん代物になりかねない。
でもやはりここはバイクマンガを描きなれている東本らしく、きっちりと描き込んでいるのはさすが、と思った(八百のバイクの、ボディ下に配された壁走り用のタイヤとそのアーム部分とか、世界のバイクのリアシート倒してのジャンプ台とか上手に描き込んでいるなぁ思ってみましたよ)

ただ、登場人物が微妙に異なる。

オリジナルの「野性の7人」でのワイルド7のメンバーは飛葉、ヘボピー、オヤブン、両国、八百、世界、チャーシューの7人なんだけど、東本版ではチャーシューの代わりにユキが登場している。
そう、表紙で尻丸出しにしているねーちゃんは「ミソッカスのユキ」だったんだ。

まぁ確かに、今時ならユキの格好はこんな感じになるかしらねぇ。よく見りゃまたがっているバイクのフロント部分には対戦車ライフルがマウントされている。

つまり、東本版「ワイルド7」は旧「ワイルド7」連載終了後に描かれた短編「優しい鷲」編を元にしてメンバー構成をしている事がわかる。

まぁ確かに、チャーシューって第3話「コンクリートゲリラ」でいきなり殺されるんで、他のメンバーに比べて印象薄いわなぁ。
また殺され方にしてもあっけなく簡単に殺されちゃって、世界みたいに死後に事件解決に役立ったわけでもなく、デカみたいに派手な描写で殺されたわけでもなく、殺されるべくしてあっさり殺された感がなくもないキャラだけに、むしろ現代風にアレンジするならチームの紅一点としてユキは欠かせないだろうから、しかし「野性の7人」ってタイトルだと頭数は7人揃えないといけないから、「優しい鷲」編で揃った、偽ワイルド7のメンバー構成にしたってところなんでしょうか。

いずれにしても、初代のワイルド7が活躍した当時以上に、左近は凶悪な犯罪やテロが起こりうる時代だけに、今こそワイルド7の様な組織、悪党に悪党をぶつけて、その場で処刑させる地獄の警察が必要なのかもしれない。

次回作は土山しげるがヘボピーの外伝を描くようで、むさ苦しい野郎と食を融合させた漫画を得意とする土山版ヘボピーのストーリーはまた何か面白そうな作品になりそうだ。

ところで、土山しげるの経歴を調べたら、望月三起也のアシスタントだった経歴があるそうな。こーいうのも何かの縁であり、師匠に対しての恩返し的な意味もあるのかしら。

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