<Dr.コトー>休刊「ヤンサン」からビッグコミックオリジナルに移籍 1000万部の大ヒットマンガ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080710-00000010-maiall-ent
小学館の漫画雑誌「ヤングサンデー」が近々に休刊になる、と言うニュースは08年5月くらいからまことしやかに囁かれ、6月には雑誌内でも正式に休刊が告知され、現在は正に休刊までのカウントダウンの真っ最中。
個人的には76年に創刊されたヤングサンデーの元の元になる漫画雑誌「マンガくん」の創刊号を買った覚えがあるだけに、正に1冊のマンガ雑誌の創刊から休刊までを30年かけて見取ったような思いがある。
しかし、いざ休刊が決まったとなると現在継続している連載漫画は果たして今後どーなるか、って問題がある。
いくつかの連載漫画は休刊に合わせて完結出来るだろう。しかしその数は全連載数の1/3にも行かないんじゃないかな、って思える。
休刊の決定が急、と言うほどではないにしろ、余裕は無かっただろう事は容易に読み取れ、多くの連載漫画が来週以降の後3冊の雑誌で終了出来るとは思えないからだ。
そんな中、おそらく現在のヤングサンデー連載漫画の中では一番知名度もあるであろう「Dr.コトー診療所」が早々にビッグコミックオリジナルに移籍、と言うニュースが入ってきた。
小学館としては営業的に今「Dr.コトー〜」に終了されては困るんであろうかなぁ、と思うんだが、作品として見るなら「Dr.コトー〜」は既に”終わっている”作品と言える。
以前mixiのレビューでも指摘したのだが、Dr.コトー診療所は16巻で一応第1部が完となり、17巻から現在に続くまでのストーリーは第2部、となっているのだが、ドラマが2シーズンやってたり、単行本が1000万部売れてたり、と言う事で”作者自身が終了させたくても小学館がやめさせない”様な展開が見て取れる。
それは週刊漫画雑誌においてDr.コトーの連載だけが不定期連載のような特別扱いになってたり、ストーリー展開も彩華の乳癌&東京での医師免許取得、第2部の冒頭にいきなり現れた三上医師(当初はコトーを診療所に追いやる遠因を作った医師だったが、後に和解。しかし第1部末期にコトーの診療所で病死してしまう)そっくりの義足の医師(後にこれが三上の双子の兄弟と判明する)、等等、後付的な内容がこれでもかと言う位に投入され、しかも連載は隔週、又は月一程度にしか進まないから、雑誌連載では追いかけ様にも追いきれない有様になってて、結果的にグタグタ感が拭えなくなってしまっている。
第1部の最後でコトーが母親に電話をし、己の身勝手を泣いて悔いたシーン、わしはこれでコトーが見も心も島の医師になり、今後も島での医療活動に生涯をかける、って事で完結していいと思っている。
ここら辺でスパッと終了した方が綺麗な起承転結ですんだ、と思っているのだが。
まぁ実際に他誌に移る、って事になったら最低単行本1冊分くらいはやる事になるだろうから、ビッグコミックオリジナルは隔週刊だから後半年は続く事になるかなぁ。
一方でまだ雑誌休刊と共に完結、とは行かない他の連載はどうだろう。
一番はやっぱり、今現在TVアニメが放送されているゆうきまさみの「鉄腕バーディー」だろう。なんだってまぁ、TVアニメ放送開始と同時に連載誌が休刊になるかねぇ。
間が悪いったらありゃしない。
バーディーそれ自体は元々少年サンデー増刊に連載されてた作品だから、サンデー系列に出戻り、ってのが一番落ち着くのかなぁ。でもヤングサンデーという青年誌に掲載された事でバーディのヌードやつとむのオナニーシーンなど、性的な描写も出来た訳で、これを流石に少年誌でやっていいのかって問題もあるわなぁ。
そーなると、週刊かつ青年誌、って事でビッグコミックスピリッツあたりが妥当なのかしら。ここなら今までどおりの連載ペースで内容的にもさほどの路線変更はしなくてもいいんじゃないかな。
この他、ヤングサンデーに現在連載されてて読んでいる漫画としては
「ビーチスターズ」
「とめはねっ! 鈴里高校書道部」
「さくらんぼシンドローム クピドの悪戯II 」
「アオイホノオ」
「絶望に効くクスリ」
なんかがある。意外と数あるなぁ。
「ビーチスターズ」「さくらんぼシンドローム クピドの悪戯II 」はおそらく雑誌休刊と共に完結できると思う。
ストーリー的にも一番の山場を越えて、後は完結への後始末を残り3回の雑誌連載、又は単行本化に際して書き下ろしにする事で終了できるだろう。
「とめはねっ! 鈴里高校書道部」「アオイホノオ」の2作は他誌に移籍じゃないかな。特に「とめはねっ!」はこれから”書の甲子園”に向けて書道部が動き出すって段階で、現状で打ち切れる状態ではないしね。現状では不定期連載扱いなので人気も作者の政治力も一応はある、と言うことなんだろうから、ここで打ち切るのはやはり下策じゃないかな。
「アオイホノオ」も同様だけど、内容それ自体が島本和彦と大阪芸大の同窓生達をほぼそのままモデルにした自伝的内容なのである意味いつでも打ち切り/再開が出来る。
個人的には継続して欲しいんだけどなぁ。
そして「絶望に効くクスリ」。
これが曲者だよなぁ。基本的にインタビュー漫画だけにこれもいつでも打ち切り/再開が可能だ。
ただ、既に単行本だけでも13巻も続いているだけに他誌での継続を強く望みたい。